6年生になってからはじめる中学受験。短期決戦でも合格できる?
中学受験率の増加や、大学受験制度改革への不安から、それまで公立中学への進学を予定していたご家庭でも、急きょ中学受験を考えはじめる方が増えています。また、コロナ禍においてオンライン授業の実施などの対応が早く、学習が止まらなかった私立中学が多かったことを受け、進学について改めて考え直されるご家庭も増えているようです。しかし中学受験は、受験する学校の偏差値にかかわらず、膨大な学習量が必要です。6年生になってからの準備で志望校合格が可能なのか、受験の決断前に知っておいてほしいことをご紹介します。
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目次
6年生からはじめる中学受験の厳しさ
6年生で中学受験を考え始めたご家庭は、それまで進路についてはあまり意識せず、地元の公立中学に進学するつもりだったご家庭が多いようです。6年生まで中学受験対策をしてこなかったお子さまが中学受験に挑むには、気力・体力・経済面など様々なハードルを親子で越えなければなりません。
実際、中学受験は6年生からのスタートでは厳しいのが実情です。しかし、志望校によっては強い覚悟と適切な学習があれば不可能ではありません。
学校の勉強だけで対応することの難しさ
小学校の成績がよいからといって、短い期間で中学受験も対策できるという考えは危険です。中学入試では小学生が6年間で学ぶ内容に加えて、それを大きく上回る学習範囲とさらに発展させた問題が出題されるため、学校の勉強だけではなかなか対応することができません。そのため中学受験をめざす受験生の多くは4年生またはそれ以前から塾に通い、専用のカリキュラムに沿って勉強しています。3年間かけて段階的に準備を進めてきたライバルたちとの差を短期間で縮めるのは、並大抵の努力では難しいことです。
学習習慣の有無が、受験勉強に大きく影響する
中学受験を決めたからといって、いきなり毎日何時間も勉強しようとしてもうまく続けることはできません。塾に通いはじめると、模試や小テストが頻繁に実施され、授業ごとに大量の宿題が出されますが、長時間勉強する習慣がついていない生徒は体力も気力も持ちません。一方、何年も前から通塾している生徒は、塾の授業を通して長時間勉強する習慣が自然と身に付いているため、さらに入試本番に向けて勉強量を増やしていくことができます。結果はお子さまの努力次第ですが、6年生で受験勉強を始める時点では他の受験生との間に大きな差があることは理解しておかなければなりません。
塾は必要か
なかには、塾へ通わずご家庭で対策したいとお考えの方もいらっしゃると思います。しかし、塾に通わず中学受験をするには、保護者の方がすべての面で塾の代わりとなり、中学入試に対応できる知識・学力、情報収集力や計画性をもち、長い時間をかける強い覚悟が必要となります。
さらに、6年生からの中学受験は、他の受験生とのこれまでの勉強量の差を埋める必要があるため、お子さまも保護者の方もより一層の覚悟と実行力が求められます。親子ともに疲弊することなくゴールを目指すには、必要なことだけを取捨選択するノウハウと豊富な受験情報を持つ塾の力が不可欠と言えるでしょう。
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中学受験には親の「覚悟」が必要不可欠
中学受験をめざす小学生の多くは、4年生(塾の新学期である小3の2月)から塾に通い、3年間にわたって専用のカリキュラムで学びます。6年生の4月から中学受験をはじめる場合、同じ内容を実質10か月で学ぶことになるため、授業数を増やさなければなりません。また多くの集団指導の塾ではカリキュラムが6年生からスタートできる内容になっていないため、受け入れてくれる塾は非常に少ないのが現状です。そのため、習っていない2年分を個人に合わせて指導してくれる個別指導の塾や家庭教師と契約し、それと6年生のカリキュラムを学べる塾を併用して準備を進めることになります。並行して行うので、それだけの学習を集中して行う覚悟がなければいけません。当然、時間も費用も、負担は大きくなります。
中学受験はお子さま本人の努力だけでなく、ご家庭の協力がなければ戦えません。学費のほかにも、丸付けや課題の管理などの学習のサポート、塾の送り迎えなどのサポート、お子さまの不安や焦りに対するメンタルケアなど、わが子の力を信じて最後まで全力で支える親の「覚悟」が何よりも大切なのです。
膨大な時間を費やす覚悟をする
6年生からのスタートでライバルから出遅れている分の時間を、勉強に費やす必要があります。そのため、習い事やゲーム、友だちと遊ぶ時間などたくさんのことを我慢する必要が出てきます。
また、親も塾の送迎や家庭学習のサポート、学校説明会や模試のスケジュール管理など、お子さまのサポートで相当な時間を使うことになります。お子さまはもちろん、親も忙しくなりますので、1年間は余暇を楽しむことは難しいでしょう。
ほかの子と比べない
中学受験には、テストの点数だけでなく偏差値という数字が付いて回ります。
中学受験で使用する偏差値は、勉強をがんばっている「中学受験をする子ども」だけが対象なため、高校受験や大学受験に比べ低く出やすい上に、小6からのスタートでは周りとの差を感じやすくなります。
しかし、受験勉強を始めたばかりで学習量が不足しているお子さまと、2年間勉強してきた子とでは差が出るのは自然なことです。ほかの子と比べず、わが子の力を信じて最後まで全力で支えてあげましょう。
小6からの受験対策の場合、学習プランや学習環境、志望校の選び方などを、長時間学んでいる子と同じように考えてはいけません。的確に取捨選択し、進めていく必要があります。
まずは、お子さまの実力を把握
中学受験をすると決めたら、まずはお子さまの実力を把握しましょう。中学受験生が受ける模試を受けるのがおすすめです。小学校の勉強では歯が立たないことが実感できると思います。
模試では、現在のお子さまの学習状況や得意不得意の傾向も見ることができるので、今後の学習戦略を立てる土台として利用していくことができます。
塾と話し合いを密にする
10か月で中学受験のカリキュラムをすべてマスターすることは不可能です。お子さまに合わせた学習プランを作成してくれる塾を探しましょう。栄光の個別指導の場合は、お子さまの模試の結果を参考に"お子さまの苦手な分野の発展問題には手をのばさない"、"基礎に重点を置き計算問題は絶対に間違えないようにする"など、10か月で学ぶことのできる学習量を鑑みながら、学習プランを作成します。無理な勉強をして勉強嫌いになってしまっては元も子もありませんので、志望校に合格するためのプランを戦略的に作成することが不可欠です。
また、小6からの中学受験では、ご家庭でのサポートの仕方やスケジュール管理なども重要になってきます。すべてを塾に任せるのではなく、ご家庭の希望なども最初から伝え、できるだけ密に話し合っていくことが大切です。
志望校はお子さまに合った学校を探す
10か月の短期決戦では、中学受験に必要なすべての内容を理解することは難しいため、上位校を狙うことは非常に厳しいです。しかし、私立の中学校は、いわゆる上位校でなくても、大学入試に向けたカリキュラムや指導も手厚い学校が多く、偏差値の高さに関係なく入学後の伸びが十分に期待できます。偏差値にとらわれず、広い視野で学校を選び、実際に見学して、お子さまに合った志望校を検討しましょう。
中学受験を決断する前に、親子で話し合いを
中学受験では、親子で目標を共有し、気持ちのベクトルを同じ方向に向けることが大切です。子どもの意思や動機があいまいだったり、親の気持ちばかりが先走ってしまったりすると親子の歯車がうまくかみ合わず、思うような結果が得られません。中学受験の最終的な決断の前にまずは親子でじっくりと話し合い、なぜ中学受験をしたいのか、これから本気で勉強だけに打ち込む覚悟があるのかなど、お互いの意思をしっかり確認することが大切です。
動機が「友だちが受験するから」は要注意
子どもから中学受験をしたいと言い出す理由として、友だちの存在が影響しているケースがあります。中学受験をする仲の良い友だちから、その中学校の素晴らしさを聞かされたり見学した文化祭の写真を見せられたりして、自分も中学受験したいと考えはじめる生徒が多いようです。しかし、「友だちがするから自分も」といった安易な気持ちで中学受験を決めるのは危険です。中学受験に挑戦するなら、習い事やゲーム、友だちと遊ぶ時間などたくさんのことを我慢しなければならないこと、膨大な時間を勉強に費やさなければならないことを前提に、親子でじっくり話し合いましょう。
栄光ゼミナールはお子さまのやる気を応援します!
栄光ゼミナールでは、6年生から中学受験に挑戦するご家庭のご相談も随時お受けしています。現在の成績や学習状況、お子さまんもやる気などについて詳しくお伺いしたうえで、栄光ゼミナールの受験対策コースだけでなく、個別指導塾である栄光の個別ビザビでの学習も選択肢に入れ、目標に到達するための学習プランをご提案します。場合によっては高校受験への目標のシフトチェンジをおすすめすることもありますが、栄光ゼミナールではお子さまの将来を第一に考え、やる気を結果につなげる最善策を一緒に考えてまいります。
栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。
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