中学受験の苦手対策に。「解き直しノート」の作り方

更新日:2024/06/28

中学受験には相当量の学習が必要で、学年が上がるにつれてその内容も高度なものになっていきます。志望校合格にむけて着実に成績を上げていくためには、お子さまの不得意教科や苦手な出題傾向を把握し、できるだけ早く対策を打つことが不可欠です。そうした苦手分野の克服に有効とされているのが、「解き直しノート」を使った勉強法です。「耳にしたことがあり、気にはなっていたけれど、どのように作ればよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「解き直しノート」の作り方と、効果的な活用法についてご紹介します。

目次

「解き直しノート」はなぜ必要?

「解き直しノート」とは、模試や小テストで間違えた問題をまとめたノートのことで、苦手が集約された自分専用の問題集ができるため、多くの受験生が勉強に取り入れています。まずは、受験勉強になぜ「解き直しノート」が効果的なのか、その理由を考えていきましょう。

重要なのは、反復学習

学習の基本は繰り返し学ぶこと。同じ問題を何度も解くことで理解が深まり、知識が定着していきます。「解き直しノート」を使えば、自分が間違えた問題だけを効率よく反復学習できるので、苦手分野の克服に大きな効果があります。

オリジナル教材として活用できる

「解き直しノート」を作ることで、お子さまが間違いやすい問題の傾向をつかむことができます。また、完成した「解き直しノート」は、お子さまが復習すべきポイントをまとめたオリジナル教材として効果を発揮。模試の前にもサッと見直すことができるなど、貴重な教材として活用することができます。

「解き直しノート」の作り方

「解き直しノート」は、後々見返しやすいように教科ごとに分けて作成するのが良いでしょう。切り貼りしたり書き込みができるように少し大きめのA4サイズのノートがおすすめですが、お子さまの使いやすいサイズで構いません。最初は、相談しながら保護者の方が一緒に作ってみてもよいでしょう。

具体的な作り方

ここでは「解き直しノート」の作り方をご紹介します。

①間違えた問題をノートに書く

模試や小テストで間違えた問題をノートに書いていきます。
1ページに1題書いていくと見やすいノートが作れます。どの問題集の問題なのか、いつ解いたのかなども書いておくとよいでしょう。

②〇×欄を作る

解き直した結果を書く〇×欄を作りましょう。「解き直しノート」は最低3回繰り返すことが基本ですので、3枠以上作っておきましょう。

③解き直しは違うノートを使う

何度も問題を解くために、解き直しノートには解答や計算式は書かず、別のノートに解答を書くようにしましょう。解き直しの問題を書くノートと、解答を書くノート2冊セットにしておくと解き直しがやりやすいですね。

使いやすいようにカスタマイズしよう

上記の作り方はあくまでも「解き直しノート」の基本です。使いにくい点などが出てきたら、お子さまの学習スタイルに合うようにカスタマイズしていきましょう。ノートではなくルーズリーフを利用し、解けるようになった問題ははずしていく。間違えた問題だけでなく類題も一緒にまとめていく。など、改良を重ねていくことで、お子さまの苦手を復習できるオリジナル対策問題集が出来上がります。

「解き直しノート」の効果的な使い方

「解き直しノート」を作ったら、日々の学習でどのように活用するとよいのでしょうか。苦手克服につながる効果的な使い方を見ていきましょう。

まずは模試から始めてみよう

「解き直しノート」を作るタイミングとして最適なのが模試です。
幅広い内容から出題されるため、苦手な問題を見分けやすく、入試本番に出題される可能性が高いため、復習法として「解き直しノート」は最適です。感覚がつかめてきたら、小テストなどにも活用の幅を広げていきましょう。しかし、普段の授業で間違えた問題などまで手を付けていくと、どれだけ時間があっても足りませんので、保護者の方が線引きをしてあげてください。

最低でも3回は解き直そう

「解き直しノート」は、1回目で解けたとしても必ず3回は解くのがポイント。繰り返すことで速く確実に解けるようになり、自信につながります。〇×欄を使って確認しながら、解けない問題がなくなるまで続けましょう。

解き直しノートを使うタイミング

解き直しノートの作り方が分かったら、今度は使うタイミングを考えていきましょう。

1回目は問題を解いた翌日に取り組む

模試や小テストを受けたら、なぜそう回答したのか、どのような点で迷ったのかなど記憶がはっきりしているうちに1回目の解き直しをします。解答が発表されていない場合は、自己採点で間違えたと思う問題を取り上げましょう。

2回目は少し時間を置いて

2回目の解き直しは少し時間をおいて行います。1週間後など、時期を決めてもOKですし、模試や小テストの前に復習するのもおすすめです。

内容を忘れたころに3回目の解き直しを

問題の記憶が薄れてきたタイミングで、あらためて3回目の解き直しをします。1学期に受けた模試であれば夏休み中、2学期で受けた模試であれば冬休み中など、まとまった休みで取り組むのが効果的です。また、小6であれば2学期~入試直前の最終確認の1つとして取り組んでみましょう。
3回目でも間違えてしまう問題は、重点的に復習を行う必要があるということです。類題を解いてみるなどしっかり対策をしましょう。

最後まで使える「解き直しノート」を作る

せっかく「解き直しノート」を作っても、使い続けることができなければ意味がありません。ここでは、受験本番まで活用できるノート作りのコツをご紹介します。

使用するのはノートorルーズリーフ?

「解き直しノート」は、一般的なノートでもルーズリーフでも構いません。ノートの場合、時系列がわかりやすいので管理しやすく、冊数が増えるたびに達成感が生まれます。一方、ルーズリーフなら自由に取り外すことができるので、今取り組むべき問題だけをまとめたり、持ち運び用に抜き出したりしやすいといったメリットがあります。お子さまの好みや性格に合わせて選びましょう。

きれいに作ることにこだわりすぎない

ノートを見やすく作ることは大切ですが、ペンを何色も使い分けするなど丁寧に作りすぎると時間がかかってしまいます。できるだけシンプルなものにすることが長く続ける秘訣です。手探りで構わないのでまずは1冊作ってみましょう。徐々にお子さまにぴったりのスタイルが見つかるはずです。

栄光ゼミナールは復習の仕方もアドバイスします

栄光ゼミナールでは、新しく学んだことを復習と反復練習で定着させることを大切にしています。そのため塾内模試を定期的に実施し、学習内容の定着度や苦手分野ができていないかを確認。その結果で学び直しが必要な部分を明らかにし、成績アップにつながる勉強法をご提案いたします。苦手な問題が増えてきた、授業についていくのが難しくなってきたというご家庭はぜひご相談ください。お子さまに合った学習法をご提案いたします。

あわせて読みたい

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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