中学受験|勉強しない子の原因と解決策とは?

更新日:2024/06/28

中学受験を目指しているのに、家で全然勉強する様子がない…、と心配になる保護者の方も少なくありません。中学受験用の勉強は小学校の勉強よりも難しく、網羅しなければならないカリキュラムも膨大です。そんな中で勉強している様子が見られなければ焦ってしまうのも当然です。
しかし、頭ごなしに「勉強しなさい」と言って勉強してくれる子ばかりではありませんよね。今回は中学受験を目指す小学生が勉強しない原因とその解決策を考えていきたいと思います。

目次

勉強しない子の原因【中学受験】

子どもが勉強しないのにはいくつかの原因が考えられます。まずはお子さまと話し合い、今の気持ちをしっかり聞くようにしましょう。この時は保護者からのアドバイスはぐっとこらえるのがポイントです。お子さまが話に詰まったときに質問をするくらいにとどめておきましょう。小学校高学年になると反抗期と重なり、なかなか話をしてくれなくなることもあるかもしれませんが、その場合は塾など第三者に協力してもらい、お子さまの気持ちを聞いてもらうのも一つの手です。

いくつか代表的な勉強しない原因を紹介します。

勉強しない子の原因①
ゲームやスマホなど遊びに熱中している/勉強の意味が分かっていない

中学受験生はまだ小学生。小学校のクラスメイトみんなが受験勉強をしていれば別かもしれませんが、自由に遊んでいる友だちを見て「自分だけ我慢して勉強しなければならない」というのは苦しいこともあるでしょう。

この「我慢」によって何か別の良いことがある、すなわち「合格」があるわけですが、まだ幼く将来のことまで考えられない子もいます。その場合は、我慢をしてまで勉強する意味が分からず、今やりたいことであるゲームやスマホ、友達との遊びを優先してしまうのです。 また、お子さま自身が中学受験を望んでいない場合も、勉強する意味が見いだせず、自ら勉強することは難しいかもしれません。

勉強しない子の原因②
勉強が分からない

大人でもわからないことに立ち向かうのは大変なこと。全く新しい仕事を0から始めるのは骨が折れるものです。ですが、大人であれば仲間への頼り方もわかりますし、わからないことがあっても調べる方法をいくつも身につけています。

しかし、小学生はどうでしょう。教えてくれる人は基本的には「先生」か「保護者(もしくはきょうだい)」しかいませんし、わからないことをどうやって聞けばいいのかわからない場合もあります。そもそも自分がどうして解けないのか、理解できないのか、原因の分析が難しいこともあるはずです。

このように、授業で分からなくなってしまう→でも聞き方が分からない→さらに分からなくなる→どこから分かっていないかもわからない、という負の循環に陥ってしまえば、「勉強はわからないしやりたくない」となってしまうのも自然な流れと言えるでしょう。

勉強しない子の原因③
勉強ができない(と思い込んでいる)/勉強嫌い

中学受験の勉強は量も多く、難易度も高く大変です。塾によっては膨大な量の宿題が出され、テストや模試なども頻繁に行われるため、自分の成績が何度も突き付けられることになります。集団指導であれば順位が出るので、友だちに負けてしまったり、クラスが落ちてしまったりすることもあるでしょう。

授業についていけない、テストや模試で点数が取れない、毎回テスト結果で怒られる、という経験を通して「自分は勉強ができないんだ」と思いこんでしまいます。実際に勉強ができないことには別の原因(塾のやり方が合っていない、理解できていないまま先の単元に進んでしまっている、など)があるはずなのですが、「自分の頭が悪いから」「自分には才能がないから」などと自分の素質に原因があると感じてしまい、どれだけ勉強しても意味がないと思ってしまいます。そうなると勉強したくなくなってしまうのは当然です。これが続くと完全に「勉強嫌い」となってしまいます。

勉強しない子の原因④
保護者への反抗

小学校高学年になると親に乱暴な言葉を使ったり、反抗したりすることも増えてきます。低学年のうちは「勉強しなさい」「宿題しなさい」という言葉に従って勉強を頑張っていた子でも、次第にその言葉に反抗するようになります。

言われれば言われるほどやる気がそがれる、という経験は大人でもありますよね。子どもも同じです。特に反抗期に差し掛かっている小学生は親の言うことに反発します。勉強を楽しくないと思っていればなおさらです。子どもが言われずとも勉強に向かえるような仕組みづくりが必要です。

子どもが勉強に向かうための解決策

お子さまが勉強しない原因は何だったでしょうか。原因によって、ご家庭・塾ですべきことは変わってきます。ここからは原因に合わせてお子さまが勉強に向かえるようにするための解決策をご紹介します。

遊びに夢中になっている/勉強の意味が分かっていない場合

今一度、中学受験の意味をお子さまと一緒に確認していきましょう。このとき、お子さまの中学受験への意思も確認することが大切です。「中学受験をやめたい」という言葉が出てきた場合は、その気持ちも尊重して話し合いを進めてみてください。

中学受験をする、と決断した場合は、志望校や志望校になりそうな学校の見学もおすすめです。中学生になったら、つまり勉強を頑張ったことでどんな未来があるのか、を実際に体験してもらうことで、ぼんやりとした中学受験から明確な将来像を思い浮かべられる中学受験へと変わります。「この学校へ行きたい!」という気持ちは勉強への大きなモチベーションになります。

中学受験の意味が子どもの中で明確になっても、日々の勉強では遊びの誘惑に負けてしまうこともあります。そんな時には、目標の学校に行くための道筋をスモールステップで分解してみましょう。今日、明日、何をやればいいのかがすぐにわかるようになっていれば、遊びの前にやるべきことをやろう、という気持ちにもなりやすくなります。
目標の確認、道筋の分解とスモールステップ化、遊びと勉強のルール作りはお子さまと保護者の方が一緒に行うとより効果的です。お子さま自身も「自分で決めたんだ」、という気持ちが生まれ、目標やルールへの責任感も増します。

勉強が分からないために勉強に向き合えない場合

どこからつまずいているのか、どうしてつまずいているのか、の原因分析が必要です。直近のテストや模試の結果を保護者の方がチェックして、原因の分析ができれば、それにあわせた勉強を進めましょう。今まで使っていた塾のワークなどから、間違いの多い問題を復習していくと、基礎知識が抜けていたのか、問題演習が足りていなかったのか、などつまずきの理由が分かり、対策ができます。1つずつ丁寧にわからない箇所をつぶしていきましょう。

ただし、わからないところを小学生のお子さま一人で勉強し続けるのは難しいため、大人の手助けが必要です。特に先生にわからない問題を質問できないお子さまは、つまずいてもしっかり気づいてくれるような少人数指導や、個別指導を活用し、「勉強が分からない」状況を作らないようにすることが大切です。

勉強ができない(と思い込んでいる)/勉強嫌いの場合

自分への自信を失っている場合が多く、まずはその自信回復が大切になってきます。お子さまに「勉強できるかも」と思ってもらうためには、まず普段の勉強している姿勢を褒めましょう。結果だけではなく、普段がんばっているその過程を褒めることで少しずつ自信が回復していくはずです。中学受験というゴールが見えている保護者の方にとってはじれったく、焦るような場面もあるかと思いますが、小さなことでも毎日の努力を認め、お子さまの中に「私でもできる」という気持ちを作ることに専念しましょう。

また、勉強内容についても取り組みやすいレベルのものに落としてみるのも一つの手です。難しい問題にばかり手を付けていると、「できない」という経験ばかりが積み重なっていきます。勉強を始めるときには簡単な計算問題や得意教科の基本問題など、ウォーミングアップになりつつ、勉強のリズムが作れそうな内容が良いでしょう。

保護者への反抗の場合

保護者の方への反抗心から勉強をしなくなっている場合、保護者の方から働きかけることが難しいことがあります。声掛けによってかえって勉強をしなくなることも考えられるため、学習の進行・管理については塾に相談し、協力をあおぐのがおすすめです。塾によっては自習室があり、自習室で勉強するよう先生のほうから声掛けをしてもらうこともできます。今のお子さまの状況を説明し、先生のほうから働きかけてもらうようにしましょう。

ご家庭では勉強の話には触れず、勉強道具や参考書、プリントの整理をしておき、いつでも勉強しやすい学習環境を作っておくようにしてください。声はかけずともお子さまを応援する気持ちは伝わるはずです。また、保護者自身が勉強する姿を見せるのもよいですね。一人でがんばっているわけではないこと、勉強は自分のためにすること、などは言葉でなくとも姿や行動で伝わります。

勉強しない子は原因と対策をセットで考える

勉強しない子や勉強を嫌がる子には、そのお子さまなりの理由があります。今回は代表的な原因とそれに対する対策をご紹介してきましたが、これらに当てはまらないお子さまもいるでしょう。その場合でもしっかりお子さまの意見・意思を受け止めることが大切です。受け止めたうえで、塾の先生に相談してみてください。多くの生徒を送り出してきた塾であれば、どんな声掛け、働きかけが有効なのか、考えてくれるはずです。お子さまに合わせた対策を行うことで、少しずつ受験勉強にも向き合えるようになっていきます。

中学受験後もお子さまは勉強から逃れることはできません。今のうちから勉強に対する姿勢づくりを含めた勉強法を身につけておくと、中学入学後の学習もうまく進めることができますよ。
「お子さまが勉強せず、困っているけれど相談できる人がいない」という方は栄光にご相談ください。お子さま一人ひとりにあった中学受験、勉強法についてお話しさせていただきます。

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