早稲田上智 現役合格のための必勝学習法（国語／現代文）
早稲田大学・上智大学の現代文では、頻出テーマであってもよく見かける評論文ではなく、それを上回るレベルの評論文が出題されます。
高校3年間の見通し【早稲田上智｜現代文学習法】
現代文は、英語や数学はもちろん古文に比べても覚えることが少ないと思われてか、大学受験勉強が後回しになりがちな科目です。基礎的な知識の定着が前提になっている科目の場合、高1での学習目標も明確にあるので、英語や数学と現代文を天秤にかけた場合、英語や数学に優先的に時間を割いても構いません。ですが受験間近になったら今度は、直前は暗記モノだ！と言いながら理社の学習を優先することになってしまいます。
「一朝一夕で読解力は身につかない」とも言われる現代文ですが、いつ勉強をすればよいのでしょうか。早慶上智合格を高1から目指すのであれば、高1からの学習を絶やさないことが大切です。タイミングによって優先すべき科目が変わっていきますが、現代文だけは短時間でも継続的に学習し、高3になったところで「振り返ってみると結構勉強してきたな」と言えるようにしておきましょう。
また、慶應義塾大学の小論文対策についても、現代文学習を通じて身につける基礎的な教養や読解力が必要になります。これこそ一朝一夕ではいきません。
高１の目標【早稲田上智｜現代文学習法】
高1では英数の学習を優先することになります。現代文については、入試における出題頻度の高い作者の文章が多いため、まず学校の教科書に掲載されている文章をしっかりと読み込むことが大事です。さらに、週1回ほどのペースで読解問題を解いていくことをおすすめします。この段階ではできるかぎり多くの初見の文章を読むことに意味があります。
問題集のチョイス、演習の中で生じる疑問点は、必ずこまめに塾や学校の先生に相談しましょう。見直しでは、誤って選んだ選択肢の「×」の部分や、選べなかった正答選択肢の「○」の部分など、解答の根拠を明確にすることを欠かさず行ってください。
近代論、科学論、言語論などの典型的なテーマの問題を解き、その後に類題を解いたときに、いくつかのテーマでは「この評論文、読んだことある！」と感じられるようにするのが目標です。たとえば、近代の合理主義的な価値観は、現代の我々からすれば必ずしも絶対的な価値観とは言えない、という内容は頻出テーマですが、このような評論文に対して既視感を持つことができれば目標達成です。
高２の目標【早稲田上智｜現代文学習法】
週に２題以上を目安に読解問題演習を行い、解いた文章の全体像を簡潔かつ論理的に説明できるようになることが目標です。具体的には、100字程度で構わないので文章全体の要約をしてみましょう。
早稲田大学や上智大学の問題では、傍線が引かれている文の近辺にある情報を参照すれば解ける設問は少なく、文章の全体像が正確に把握できていないと解けない設問が多いため、文章に対する「マクロ」な視点を持つことが要求されます。この練習は、独学の場合、問題集の解説と自分の頭のなかの考えを照らし合わせるしか方法がないですが、それでは本当に自分が理解できているのかの確証を得ることができません。また、文章全体の構図を記憶しておけるだけの「速読力」も要求されます。こうした力を身につけるためにも、絶対に自分の相談役を作ってください。大学受験指導を行う塾の授業が確実ですが、問題集だけで学習している場合も、自分の考えが正しいかどうかを質問する習慣が大切です。
高３でやること【早稲田上智｜現代文学習法】
高3では、夏ごろから過去問演習に入ります。これはどの科目についても言えることですが、過去問演習に入ってから単語や文法とはなかなか言っていられません。また早稲田大学・上智大学の現代文では、頻出テーマであってもよく見かける評論文ではなく、それを上回るレベルの評論文が出題されます。目標を意識しながら学習し、盤石な状態で過去問演習に入るようにしましょう。
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