大学受験のために塾は行くべき?塾・予備校のメリット・デメリット
更新日:2024/08/19大学受験のために塾や予備校に通うべきかどうか、迷っている方も多いですよね。
大学受験に向けた勉強法は数多くありますが、自分に合った方法を見つけ、しっかりと目標を見据えて継続的に勉強することは、予想以上に大変です。大学受験はこれまでの中学受験・高校受験とは違い、出題範囲の幅が広いことが特徴です。自分の得意分野ならびに弱点を把握して進めなければ、入試には間に合いません。
受験勉強の選択肢は、独学、家庭教師、塾、予備校、さらには塾や予備校でも個別・集団・オンラインとさまざまです。
今回は、大学受験のための塾や予備校に通うメリット・デメリットをお伝えしていきます。
目次
大学受験 学習法の比較
塾・予備校 | 独学 |
---|---|
メリット | |
・大学受験に特化した授業が受けられる ・授業以外にも受験に必要な様々なサポートが受けられる ・学習スケジュール(何を、いつまでに、どこまでやるか)を具体的に決められる ・モチベーションを維持しやすい |
・費用が抑えられる ・通塾しなくて済む ・いつでもどこでも自分の好きな時に勉強できる |
デメリット | |
・お金がかかる ・通塾しなければいけない(拘束時間が長くなる) ・塾・予備校に通っていることで安心してしまいがち |
・学習スケジュールを自分で策定しなければならない ・自己分析と自己管理が必須 ・入試対策の教材をすべて自分で準備する必要がある |
塾・予備校に通うメリット
- 大学受験に特化した授業が受けられる
- 授業以外にも受験に必要な様々なサポートが受けられる
- 学習スケジュール(何を、いつまでに、どこまでやるか)を具体的に決められる
- モチベーションを維持しやすい
大学受験に特化した授業が受けられる
大学受験対策ができる塾や予備校では、入試で得点するための授業を受けることができます。基礎的な内容だけではなく、大学受験をよく知る講師から解き方を含めたテクニカルな指導を受けられるため、効率的に実践力を身につけることができるでしょう。
また、塾によっては志望校別のコースを設けています。大学ごとに入試問題の傾向が異なるため、大学・学科別に対策を行っているのです。塾や予備校では、各大学の入試問題を分析しどのような力が求められているかを把握しています。一人で入試問題を分析するのは難しいかもしれませんが、塾や予備校の力を借りればそれも可能になります。
授業以外にも受験に必要な様々なサポートが受けられる
大学受験には戦略が必要です。志望大学、併願校、入試方法、入試までのスケジュール、塾以外での勉強法など、考えなければいけないことがたくさんあります。
塾や予備校では進路相談を行っているところもあり、志望大学や入試方法などについて相談に乗ってくれます。現状の成績等も含めて最適なプランを提案してくれるので、勉強に集中できますね。
学習スケジュールを具体的に決められる
受験のためには、授業以外での学習も必要です。しかし、受験の出題範囲は膨大で、自分に必要な学習を取捨選択し、効率的に進めなければなりません。自分一人で受験までに必要な学習を整理し、いつ何をやるかを決めるのは大変ですよね。
塾や予備校では日々の授業やテスト、模試などの結果から生徒の得意・不得意を理解し、受験のための学習スケジュールを考えてくれます。授業以外でもどんな勉強すればいいのか具体的に決めてもらえるので、「今日は何からすればいいのか…」と悩まずにスムーズに勉強を始められます。
モチベーションを維持しやすい
塾や予備校では、同じように大学受験に向かって勉強している生徒と一緒の空間で勉強することになります。そのような環境に身を置くことで「負けていられない」「自分も頑張らないと」という気持ちになる生徒も多いですよ。また、塾には誘惑が少なく、学習に集中できる環境が整っています。ゲームやスマホを触るのはNGですし、家では集中できないという人も自習室が備わっていれば授業の前後で勉強を進められますよ。
塾・予備校に通うデメリット
- お金がかかる
- 通塾しなければいけない(拘束時間が長くなる)
- 塾・予備校に通っていることで安心してしまいがち
お金がかかる
塾や予備校に通うには当然ながらお金がかかります。令和3年度の「子供の学習費調査」では、公立高校3年生の年間の平均学習塾費は450,000円でした。同様に私立高校3年生では534,000円です。いつから通うかにもよりますが、学年が上がるにつれて、学習塾費は高くなる傾向にあります。
大学合格後にかかる費用などもありますので、ご家庭でどれくらいまでかけられるかについて相談しておくとよいでしょう。
参照:令和3年度子供の学習費調査 3 学年(年齢)別,所在市町村の人口規模(学科)別の学習費支出状況 (4)高等学校(全日制)
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通塾しなければいけない
塾に通うとなれば、移動に時間がかかります。通う場所にも影響されますが、自分の時間や自習時間が少なくなると感じる人もいるでしょう。自習室を使って「勉強は塾でだけやる」と決め、家では十分な休息をとる、といったメリハリをつけたり、移動中にはスマホのアプリや小さな単語帳を使ってすきま時間での勉強をしたり、工夫をすることが大切です。
通える範囲に通いたいと思える塾がない場合は、オンライン塾なども一つの選択肢になりますね。オンライン塾であれば、家で塾の授業を受けることができるので通塾に時間がかかりません。家の中で集中できる環境を整えられるかがカギになります。
塾・予備校に通っていることで安心してしまいがち
塾や予備校に通っていれば合格できるかと言えば、そんなに簡単ではありません。塾の授業を受け、学んだことを本当に自分のものにするためには復習や演習が必要になります。「塾に通っているから大丈夫」と思わず、自分に必要な学習をどんどん進めていく気持ちが大切です。
独学のメリット
- 費用が抑えられる
- 通塾しなくてよい
- いつでもどこでも自分の好きな時に勉強できる
費用が抑えられる
独学であれば学習塾費がなくなるため費用が抑えられます。参考書や問題集、過去問などの書籍は必要になりますが、通塾に比べれば費用は安く済むと言えるでしょう。
通塾しなくてよい
塾に通わなければ通塾に時間がかかることもないため、移動などにかかる時間が必要なくなります。塾での拘束時間もないので、自分の時間は確保できますね。
いつでもどこでも自分の好きな時に勉強できる
塾や予備校では授業の時間が基本的に決まっているため、授業を受けたいときに受けられるわけではありません。そのため、自分でスケジュールを決めて、計画を立てたい人にとっては好きな時間に好きなスタイルで勉強出来ないことがストレスになることもあるかもしれません。普段から勉強の習慣ができていて、志望校のためにどんな学習が必要なのかわかっている場合は、独学での勉強が合っているかもしれません。
独学のデメリット
- 学習スケジュールを自分で策定しなければならない
- 自己分析と自己管理が必須
- 入試対策の教材をすべて自分で準備する必要がある
学習スケジュールを自分で策定しなければならない
独学で大学受験を目指す時に大変なことの一つは学習スケジュールを自分で決めなければいけないということです。受験までに必要な学習の全体像を把握し、何を・いつまでに・どこまでやるか、日々のスケジュールに落とし込むことが必要です。また、スケジュール通りに進める実行力、スケジュールがうまくいかなかったときに立て直す力も必要になります。
受験勉強と同時にスケジュールについて考えなければならないため、慣れていない人は大変に感じることがあるでしょう。
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自己分析と自己管理が必須
通塾していれば塾がある程度成績の分析などをしてくれますが、独学の場合はテストや模試などから自分の学力について自己分析しなければいけません。英語一つとっても、文法が理解できていないのか、長文の文脈が読み取れていないのか、など「何ができていないのか」によって対策は変わります。自分の苦手や弱点をしっかり理解し、それに合わせた対策を講じていきます。
また、学習習慣がない場合、毎日勉強をするモチベーションを維持し続けることが難しいという人もいるでしょう。独学ではモチベーションを維持し、自分で自分のやる気をあげていくことも必要になります。
自己分析と自己管理は塾にやってもらうよりも時間がかかり、手間ですが、ここで培った力は大学進学後、その後の仕事でも役に立ちます。自分の成績や残された時間などから通塾と独学どちらが良いか判断するのが良いでしょう。
入試対策の教材をすべて自分で準備する必要がある
書店に行くと受験勉強用の参考書や問題集はたくさん売られていることが分かります。その中から自分の現在の成績・志望校・自分の勉強法に最適なものを選ぶのはとても大変ですよね。塾では必要な教材を選別してくれるため、参考書や問題集をわざわざ自分で選ばずとも学習が進められますし、別の問題集を購入する場合でも塾に相談することができます。
ただし、すでに自分にぴったりの問題集・参考書がある場合や、学校の問題集が自分に合っていると感じている場合は、独学でも問題なく学習を進められるでしょう。
自分に合った方法を選ぼう
ここまで塾・予備校に通うことと、独学のメリット・デメリットをそれぞれ見てきました。受験勉強は長期間にわたります。どのような学習方法が自分に合っているのか、先ほどのメリット・デメリットを踏まえて考えてみてください。
また、途中から勉強法を変えることも間違いではありません。最初は独学で勉強していても、学習内容が難しくなるにつれ、成績が伸び悩んだり、どのように進めればよいのかわからなくなった場合は通塾に切り替えるのもよいですね。
大学受験のための塾・予備校に通うなら授業体験を
大学受験に向けた塾・予備校を選ぶ際、まずは授業を実際に体験してみてください。
- 講師が自分に合っているか
- どんな教材を使っているか
- 説明はわかりやすいか
など、授業を受けてみなければ分からないことがたくさんあります。多くの塾・予備校は体験授業を実施しています。自宅から学校から、通いやすい駅前などにある塾・予備校をいろいろと訪れてみるのも良いでしょう。
「あなたにしっかり向き合ってくれる講師はいますか?」
「質問しやすい講師ですか?」
「わからない点をわかるまで付き合ってもらえそうですか?」
大学受験を目指し、共に駆け抜けるパートナーになりますので、じっくり見てみてください。
設備や雰囲気も大切なポイント
講師以外にも、スタッフの方々や設備に関してもできる限り確認してみましょう。相談しやすい環境か、自習室はどんな感じか、十分な広さがあるか、騒がしくないか、などもチェックが必要です。
大学受験合格まで、何度も何度も通う場所です。通いやすい場所を選びましょう。授業のない日でも積極的に自習室を活用する、志望校に関する情報を調べるなど、塾・予備校を存分に活用することができます。
独学でも、塾・予備校通いでも、「ただ何となく勉強していたら合格できた」ということはほとんどあり得ません。どの大学受験生にとっても、自分の得意・不得意をしっかりと見極め、志望校の出題傾向を分析し、対策を練ることが第一。そして、その入試対策をひとつひとつきちんと実行すること、目的意識を持って勉強を続けることが、大学受験合格を勝ち取るためには非常に大切です。大学入試合格への道のりを一緒に進んでいく"パートナー"が塾・予備校なのです。
栄光の大学受験対策では最新の受験情報をもとに、あなたやご家族の希望に合った大学選びをサポート。進路指導を行ったうえで目標達成に必要なあなた専用の学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。また栄光では多様な受講スタイルをご用意しているので、自分にあったスタイルで学習できることも特長です。
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