大学受験を戦い抜くポイント03 記憶の定着率を高めよう!
更新日:2023/04/25記憶力は才能や素質とは関係がありません。記憶のメカニズムを良く知り、コツを習得すれば記憶力は格段にアップします。
「短期記憶」と「長期記憶」
初めて覚えた情報は、脳の「海馬」に一時保管され、必要ないと判断されると一定期間で消滅してしまいます。これは「短期記憶」と呼ばれます。反対に、海馬が必要だと判断したものは「側頭葉」に送られ記憶として定着し、「長期記憶」となります。学習した内容を、どれだけ「長期記憶」にできるかがポイントです。
人間は忘れる生き物?
心理学者のヘルマン・エビングハウスによれば、人は記憶後たった20分で42%のことを、24時間で74%を忘れるのだそうです。つまり、忘れるのは自然なこと。では、どうすれば忘れないようにできるのでしょうか?
忘れるスピードを下げるために!
情報を「長期記憶」として定着させるには、定期的に「海馬」へ情報を送り、この知識は必要なものだと認識させなければなりません。遅くともその日のうちに一度目の復習を行い、さらに1週間後、1ヵ月後と繰り返し行うことで忘却を防ぐことができ、復習をしなかった場合と比べて記憶の定着率は3~4倍の違いが生じます。
ポイントは「反復学習」
例えば、70個の英単語を1週間で覚える宿題が出た場合。
A君:1日に10個ずつ覚える ⇒ 週の前半に覚えた単語は、週の後半には3割も覚えていなかった。
B君:毎日、70個を覚える ⇒ 週の前半は半分も覚えられなかったが、後半には70個すべてを覚えられた。
2人は同じ時間だけ勉強したにも関わらず、1週間で記憶の定着に大きな開きが生じました。つまり、同じ単語を1週間の内に何回も見て、聴いて、覚えるという作業が重要なのです。とは言え、受験勉強となると、何千個もの英単語を毎日くり返し復習するのは不可能ですよね。オススメの復習タイミングは以下の通りです。
1回目:学習したその日のうちに
2回目:1週間後
3回目:2回目の復習から2週間後
4回目:3回目の復習から1ヵ月後
記憶が定着するまで、人間は忘れるものだということを念頭に置いて、学習計画を立てる必要があります。
自分の「脳」を上手に使おう!
記憶は脳に貯えられるもの。「長期記憶」を養うために、脳の働きを知って最大限に活用しましょう。
- 空腹時は脳の緊張感が高まり、記憶力や集中力がアップする貴重な時間。食事は勉強後のご褒美に。
- 勉強前には机周りの片付けなどで身体を動かし、血流を良くして脳を活性化させる。
- その日のメイン課題に入る前に、簡単な計算や前日の復習などで脳を覚醒させる。
- 声に出して読む、歩きながら考える、覚えたことを誰かに解説するなど、五感をフルに活用して脳を刺激する。
- 歴史の年号を語呂合わせにする、友達と問題を出し合うなど、勉強に楽しさをプラスして脳を活性化させる。
- 英語の文法や数学の公式、歴史の年号や人物を丸暗記するのではなく、脳に「理解」させる。
- 勉強の終盤は、復習に重点を置く。脳を徐々に静め、クールダウンさせる。
- 脳は睡眠中に記憶を整理するため、夜寝る前は暗記に最適。
- 脳は睡眠によって休息するので、朝起きた後は暗記を復習するのに最適。
いかがでしょう? 記憶力は勉強の仕方ひとつで変えられるのです!
受験勉強にはコツがあります。まずは、効率的な学習計画を立てることが重要です。とは言え、新しい学習と復習の時間配分を自分1人で考えて計画を組むのは一苦労ですよね。間違った計画を立ててしまって、途中で気が付いても時間は取り戻せません。
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