大学受験を控えた高校生に贈る!適切な睡眠時間はどれくらい?

更新日:2024/08/08

勉強時間を確保するために、つい削ってしまう睡眠時間。しかし、睡眠時間を削るのは体調不良の原因にもなります。今回は、高校生の睡眠時間と睡眠不足が学習にもたらす影響についてご紹介します。

高校生に必要な睡眠時間は何時間?

内閣府「平成27年版 子供・若者白書」

2015年の国立睡眠財団が公表した、年齢別に必要と考えられている睡眠時間では、14歳~17歳は「8~10時間」といわれています。しかし、内閣府が行った調査によると、日本の高校生の平日の平均起床時刻は「6時36分」、平均就寝時刻は「23時42分」となっています。これを計算すると睡眠時間は「6時間54分」となり、世界の同世代と比較して1時間以上足りていません。

授業中眠くなってしまう高校生は7割以上

文部科学省の調査では、「学校がある日の午前中、授業中にもかかわらず眠くて仕方がないことがあるか」をたずねた調査によると、「よくある」と「ときどきある」を答えた割合は高校生で78.5%ととても高い数値になりました。個人差はありますが、充分な睡眠がとれていないことが要因の1つになっていると考えられます

睡眠不足は学習にも大きな影響を与える

「こんなに寝たら勉強できない!」と思う人もいるかもしれませんが、寝不足で授業に集中できないことは、高校生に必要な学習が出来ていないということです。受験勉強をするために睡眠時間を削って集中力を欠いてしまっては本末転倒の結果を生むことになります。また、体にもよくありません。

「眠ること」が記憶を促す

寝ている時に、眠りが浅い「レム睡眠」と、眠りが深い「ノンレム睡眠」を繰り返していることはよく知られています。そして、一晩に4~5回あらわれる「レム睡眠」の時に、脳は昼間に勉強した内容を整理し、記憶として脳に定着させる重要なはたらきをすると言われています。つまり、睡眠時間が短くなれば、それだけ「レム睡眠」の回数が減り、せっかく覚えた学習内容が脳に残りにくいということ。学習の効果を高めるためには、充分な睡眠が欠かせないのです。

疲れがたまり、免疫力の低下が起こる

勉強で夜更かしをして睡眠が不足したり、体内時計のリズムが夜型化すると、さまざまな不調がおこり頭や身体が十分に働かなくなります。その状態が続くと疲れがたまりやすく、かえって勉強の効率を落としてしまいます。
また、免疫力が低下するため、風邪や感染症を引き起こしやすくなります。
大学受験の勉強は、範囲が広く問題の難度も上がるため、片手間の勉強では太刀打ちできません。集中して勉強をするために、睡眠時間を確保し体調管理をしかりするようにしましょう。

勉強時間にこだわらず、効率の良い勉強をする方法

短い時間で効率の良い勉強が身につけられるようになると、時間に余裕がある休日や、受験学年である高3でも、勉強の質が上がり高い効果が得られるようになります。

睡眠時間を固定する

毎日23時就寝、7時起床など、就寝時間と起床時間を決めて習慣化することがおすすめです。時間を決めることで、常に時間を意識した行動がとれるようになります。生活リズムも生まれやすくなります。

勉強時間を朝方に切り替える

塾や部活動で帰宅が夜遅くなった時などは頭も体もつかれています。そんな状態で勉強するのは、集中しにくく効率的ではありません。そのため、夜はしっかりと眠って、疲れをとった朝に勉強する「朝学習」がおすすめです。睡眠時間を確保でき、勉強もはかどります。また、受験本番に向けて、生活リズムを整えられます。

大学受験は量より質!
睡眠時間を確保して、効率の良い学習をしよう

大学受験は膨大な範囲との勝負です。睡眠時間を確保しつつ、限られた時間の中で対策を行うには、効率の良い勉強をしていくことが不可欠です。

栄光の大学受験対策では最新の受験情報をもとに、あなたやご家族の希望に合った大学選びをサポート。進路指導を行ったうえで目標達成に必要なあなた専用の学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。また栄光では多様な受講スタイルをご用意しているので、自分にあったスタイルで学習できることも特長です。

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