学校推薦型選抜とは?受験するためのハードルや他の選抜との違いを解説!

投稿日:2024/08/23

大学受験には高校受験とは比べられないほど多くの入試方式があります。今回は学校推薦型選抜と呼ばれる入試方式について詳しく解説していきます。「推薦」と書いてあるように、旧推薦入試の名称が変わり「学校推薦型選抜」となりました。学校推薦型選抜には指定校制と公募制があり、公募制にも一般推薦と特別推薦があります。自分に合った入試方法で受験できるように幅広く情報収集しておくことが大学受験では大切です。

目次

学校推薦型選抜とは

学校推薦型選抜は簡単に言えば、「高校の校長の推薦書が必要な入試」です。推薦を受けるためには条件がありますので、誰もが推薦を受けられるわけではありません。

指定校制

指定校推薦では、大学から特定の高校に推薦枠が与えられ、その推薦枠を使って受験する方法です。
つまり、自分が通っている高校に志望する大学の指定校枠がなければ、そもそも指定校推薦を受けることはできません。まずは高校にどの大学・学部学科の指定校枠があるかを確認してみてください。
また、指定校枠があってもその推薦を受けるためには条件を満たす必要があります。多くは評定平均で基準が設けられていますので、成績を計算してみましょう。

評定平均の出し方

評定平均=高1~高3の1学期(前期)の全科目評定の合計/全科目数

例)高1の成績が以下だったとします。


コミュ
現代の
国語
地理総合歴史総合数学Ⅰ数学A物理
基礎
生物
基礎
34445435

評定の合計は
3+4+4+4+5+4+3+5=32
科目数は8なので、
32/8=4
となり、評定平均は4とわかりました。

評定平均は高1の最初の成績から高3のものまで含まれるため、1年のころからよい成績をとっておかなければいけません。特に難関私立大では「評定平均4.0以上」などに設定していることもありますし、「英語の平均値4.3以上」など、特定の科目の評定平均値の高さを出願条件に含める大学もあります。日々の授業やテストを怠らず、真面目にコツコツと積み上げていく努力が評価される入試方法と言えます。

また、推薦枠は無限ではありません。推薦枠を超える応募があった場合は、校内選考が行われます。基本的には評定平均の成績順で推薦枠の獲得を出来るかが決まります。校内選考で推薦枠をつかみ取り、出願できた場合は高い確率で合格となります。専願の入試方法ですので、合格した場合はその大学に入学しなけれないけません。
入学後の成績や生活態度次第で、その後の母校の推薦枠が減ったり無くなってしまったりすることもありますので、入学後も気は抜けません。

公募制

公募制の場合は、大学が設定した条件を満たしていて、推薦書がもらえれば出願できます。大学によっては1つの高校からの出願人数上限を定めている場合もあります。その場合は指定校制と同様に校内選考が行われます。
指定校制と異なり、不合格になることも珍しくありません。しっかりと入試対策をしていきましょう。

また、国立大学については公募制での学校推薦型選抜となります。

公募制一般推薦

一般推薦の場合は、評定平均に関する出願基準が設けられていることが多いです。指定校制と同様、1年の時からの成績の積み重ねがとても大切になってきます。

公募制特別推薦

特別推薦では、スポーツや文化的活動の実績、ボランティアなどの課外活動、特定の資格取得などに関する出願条件が設定されています。学業成績以外の部分で評価してもらえるため、部活動や課外活動に取り組んだ人は検討してみるとよいでしょう。

学校推薦型選抜の選抜方法

学校推薦型選抜では、推薦書と調査書が重視されますが、面接・小論文・プレゼンテーションなどの試験も行われます。国公立大学の場合は共通テストを課す場合もありますので、対策は欠かせません。
大学によりどのような試験が課されるかは大きく異なりますので、入試要項を確認するようにしてください。

ほかの選抜との違い

一般選抜との違い

一般選抜では学校長の推薦などは必要ありませんし、評定平均も問われません。評定平均が低くても、試験当日高い点数をとれれば合格できる選抜方法です。
学校推薦型選抜の場合は学校長の推薦が必要になるため、出願までのハードルが高く、また対象を現役生のみとしている大学もあります。その代わり学科試験以外でのアピールが可能ですので、入試当日の点数ですべてが決まるわけではありません。高校で取り組んできたことなどを含め多面的に評価される入試方法です。

総合型選抜との違い

総合型選抜は推薦書は必要ありませんが、出願条件を設定している大学もあります。選抜の基準についても、アドミッション・ポリシーとの合致を重視しているなどの違いがあります。

学校推薦型選抜のスケジュール

校内選考がある場合は、9月~10月ごろに行われることが多いです。推薦を受ける場合は基本的には専願となりますので、高3の夏休み前には志望校を決めることになります。
推薦を受けられることが決まれば、11月に出願を行い、その後に入試が行われます。早ければ年内には結果がわかり、進路が決定します。共通テストを課す場合は合格発表も遅くなりますが、それでも2月の上旬には結果がわかるスケジュールです。

学校推薦型選抜のメリット・デメリット

学校推薦型選抜の特徴や、他の選抜との違いを見てきました。ここまでの内容を踏まえて、メリットとデメリットをまとめます。

メリット

学校の成績を活かせる

高校1年の時から好成績をおさめていた人は、その成績を入試に活かすことができます。一般選抜の場合は、当日の点数のみで合否が決まりますが、体調不良や緊張で実力を発揮できないことも考えられます。3年間の努力をしっかりと評価してもらえる学校推薦型入試は、調査書・推薦書が重視されますので、日々の努力が評価してもらえるのはうれしいポイントですね。

高い合格率

学校推薦型選抜の中でも特に指定校制の場合は、推薦が決まれば高い確率で合格を得ることができます。専願のため、受験後に変更することはできませんが、第一志望校の推薦枠があれば、積極的に狙っていくことをおすすめします。

受験のチャンスが増える

一般選抜の対策はしつつも、学校推薦型選抜も受験することで、単純に志望大学への受験機会が増えることになります。評定平均が高ければ、推薦のほうが有利になるかもしれませんので、一般選抜しか考えていなかった、という人も視野を広げていろいろな入試方式を検討してみましょう。

デメリット

出願のハードルが高い

評定平均などの出願条件があり、さらに場合によっては校内選考も行われるため、そもそも出願するまでのハードルが高い入試方法です。
また、評定平均は高1からの平均になるため、高3になってからの挽回が難しいです。学校推薦型選抜を狙う場合は、早くから大学受験に向けて成績を意識した勉強をしておかなければなりません。

一般選抜との両立が大変

学校推薦型選抜の場合は校内選考もありますし、公募制であれば不合格になることもありますので、一般選抜に向けた対策も同時に行う必要があります。もちろん推薦の入試対策のために小論文や面接の練習もやっていきます。どちらも手を抜けないので、校内選考や推薦の試験が終わるまではどちらかに集中するということができません。
推薦の場合は共通テストが課されることもありますので、学科試験の対策は推薦の対策にもなりますが、より効率的に勉強を進めることが求められます。

学校推薦型選抜に落ちることもある

特に公募制の場合は不合格になることもあります。また総合型選抜よりは結果が出るのが遅いので、不合格と分かった時点ですぐに一般選抜に集中しなければいけません。あくまで一般選抜で戦うという気持ちで推薦に挑めるとよいでしょう。

学校推薦型選抜がおすすめなのは?

学校推薦型選抜におすすめなのは、高校1年生から好成績をおさめている人です。出願には評定平均で条件が設定されていることが多いので、ここをクリアできなければ出願することもかないません。
また、試験としては小論文・面接・プレゼンテーション・学科試験などが課されます。そういった内容の対策にも苦手意識が少ない人のほうが対策はしやすいでしょう。

栄光で学校推薦型選抜対策も

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