中学受験をするのに必要な年収は1000万円以上?

更新日:2026/06/01

中学受験を検討するにあたって、気になるのはお金の話。授業料がかからない公立中学に比べて、私立中学は入学金や授業料など多額のお金がかかります。そのため、中学受験をするには、世帯年収が1000万円ないと厳しいという話も耳にします。

実際、私立中学に通学するにはどのくらいの金額がかかるものなのでしょうか。

目次

中学進学でかかる学習費

令和5年に文部科学省で行われた子供の学習費調査では、学習費を「学校教育費」・「学校給食費」・「学校外活動費」の3項目に分けて報告がなされています。

①学校教育費:学校教育のための経費 例)入学金、授業料、施設整備費、修学旅行費、寄附金、学用品費など

②学校給食費:給食費用

③学校外活動費:学習塾などの補助学習費や習い事等の学校外活動費

私立と公立の学習費総額の差

では私立と公立中学校ではそれぞれ学習費にどのくらいの費用がかけられているのでしょうか?3項目合計の学習費総額で見てみましょう。

同調査結果を見ると、私立中学校の生徒は1年間で平均1,560,359円、公立中学校の生徒は平均542,450円と私立中学の生徒は公立中学のおよそ2.9倍の費用が掛かっていました。

内訳をみてみると学校教育費にかかる費用が1年間に公立中学校は約15万円、私立中学校の場合は約112万円と私立中学校でかかる費用は公立中学校の7.5倍と大きく差が開きますが、学校外活動費は公立が約35万円、私立が約42万円と差が小さく、その中の学習塾などの補助学習費では、公立中学校は約27万円、私立中学生は約23万円と公立中学校の方が多くなっています。

公立中学校私立中学校
学習費総額542,450円1,560,359円
学校教育費150,761円1,128,061円
学校給食費35,671円9,317円
学校外活動費356,018円422,981円
参照:令和5年度子供の学習費調査

実際に私立中学に通う家庭の年収は?

同調査によると、公立中学と私立中学に通うご家庭の世帯年収はグラフのようになっています。

よく、中学受験は年収1000万円がボーダーラインといわれますが、私立中学校グラフを見ると600万円~799万円が11.4%。800万円~999万円が15.7%となっています。年収1000万円に届かなくても、お子さまを私立中学校に通学させているご家庭は多いことがわかります。

月額13万円をかけられるかがポイント

年収でのボーダーラインを引くことは難しいですが、年間での学習費が150万円という結果から、中学受験をするかどうかを考える上で、金額面では月約13万円をお子さまの教育費として捻出できるかが、ポイントになると考えられそうです。

また、中学受験には学習塾での対策が必須となるため、進学前の通塾費用や受験料なども考慮しておきましょう。

中学受験のメリットとは?

多額の学習費をかけてまで通わせたいと思われる私立中学には、魅力やメリットがたくさんあります。

私立中学は学校ごとに異なる教育理念を掲げており、お子さまに合った学校に通うことで長所を伸ばすことができます。また、中高一貫教育がほとんどなため、大学受験の準備がしっかりと行うことができます。さらに、多感な小学生の時期に受験を経験することで、多くの知識が身につくとともに、困難に打ち勝つ力を鍛えることもできます。

年収ではなく、お子さまの将来を考えた選択を

調査結果を見ると年収600万円~799万円のご家庭もお子さまを私立中学に進学させていることがわかりました。1000万円というボーダーラインはなくなりつつあるといえるでしょう。

首都圏では、5人に1人が中学受験をする時代。年収で線を引くのではなく、お子さまの将来をどう過ごしてほしいかを考えながら、中学受験をするかを検討してみてはいかがでしょうか。

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