中学生必見!模試の受け方と活用法【高校受験】
更新日:2024/01/24目次
模試について
模試は、受験生にとって必須のアイテム。でも、事前に申し込みが必要なので、面倒になり後回しにしてしまう人もいるのではないでしょうか。
それに、いざ申し込もうとすると「Vもぎ」や「全県模試」、「駿台模試」、「公開模試」など色々な模試があってどれを受けたらいいのかわからず、困ってしまった...という人もいるでしょう。
また、せっかく受けたのに結果にショックを受けてしまったなんてことも......。
今回のテーマはそんな模試についてです。
高校受験になぜ模試が必要なのか、どう活用するといいのかを考えてみましょう。
模試を受ける意味
模擬試験を受けると、受験勉強をする上でたくさんのメリットがあります。
同学年の中学生の中で、自分のポジションを知ることができる
たとえば今中2で、志望校合格に向けてがんばっているとしましょう。入試までの間、自分がその学校を志望する受験生の中でどの程度の位置にいるのか、合格の可能性が高いのか低いのか、何もわからないまま勉強しなければならないとしたら、不安ではないでしょうか。また、自分の成績が伸びているのかどうか確かめる手段がないと、今続けている努力が正しいかどうかの判断ができませんね。そういうことを客観的に教えてくれるのが模試なのです。模試を繰り返し受けて自分の力が把握できてこそ、入試までに何をどのくらい勉強すればいいのかがわかり、受験勉強の作戦を立てることができます。
自分の成績がライバルたちと比べてどのくらいなのかが客観的にわかるんだね
自分の学力状況を知ることができる
得意な教科や苦手な教科は、授業や普段の勉強の中でだいたいわかりますが、どの程度苦手なのかを正確に知ることはできません。また、自分では特に苦手意識がないのに実は理解できていないことや、得意教科の意外な苦手単元など、自覚がないウィークポイントに自分で気づくのはかなり難しいですよね。
それらに気づかせてくれるというのも模試の大切な機能です。模試の返却資料には教科単位の偏差値だけでなく、出題された分野別のでき具合を分析した結果も載っています。それを見れば、これからどんな勉強をするべきか、具体的な方針を立てることができますね。
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試験の受け方を練習できる
一生懸命勉強してひたすら各教科の学力を磨けば高校入試の学力検査で点が取れるかというと、なかなかそうはいきません。試験当日に結果を出すには入試問題の形式に慣れ、そこでの対処のしかたを身につけておくことが必要です。たとえば野球やサッカーなどのスポーツでも、個々の技術が高くても、実戦経験を積まないといいプレーはできないし、戦力になりません。受験も同じです。模試はいわば実戦練習。模試でしか経験できないことがいくつもあるので見てみましょう。
試合に出て、いきなり活躍できる人はいない。実践経験を積んでこそ、実力を発揮できるんだ!
Point01
何が出るかわからない試験への向き合い方
入試問題は中学の全範囲から出題されます。つまり、何が出るかわからないのです。そこが範囲の限定された定期テストなどとの決定的な違いと言えます。模試は常にその時点までに習った全範囲からの出題ですので、入試形式の練習台になります。
Point02
時間内に問題を解くペース配分の練習
入試は50分前後の時間制限の中での戦いです。当然、時間の使い方で結果は大きく変わってきます。最初にやるべきこと、手をつける順番、残り時間の使い方などは、何度も練習しないとなかなか身につきません。模試ではそういう対処方法を試し、自分のものにしていくことができます。
Point03
試験独特の雰囲気を経験
試験本番は誰でも緊張します。緊張の中で普段どおりかそれに近い力を発揮するには、事前にそのような緊張感を味わっておくに限ります。もちろん、本番と模試は同じ心理状態ではないですが、少なくともそれに近い経験ができる場は他にありません。実際、模試の受験回数が多い人が本番に強い傾向があるのは確かです。
やる気が出る、気持ちが引き締まる
模試を受けてその結果が返ってくると、自分の点数や偏差値、合格可能性判定などを見て、気持ちが動きます。思ったとおりの好成績なら「よし!」と気合いが入りますし、志望校との距離を思い知らされてがっくりということもあるでしょう。模試はあくまでも途中経過なのでその評価にとらわれすぎてはいけませんが、そのように気持ちを動かせることは志望校を目指す強い意志を改めて自覚するよい機会になります。結果を受け止めることでやる気が湧いてくることは模試の大切な効果の1つなのです。
長期間勉強をしていると緩んでしまう気持ちを引き締めてくれるよ!
正しい模試の受け方
模試は役に立つ、必要だということは納得してもらえたでしょうか。
では、次に正しい模試の受け方を見ていきましょう。次のようなことを心がけると模試は一段と効力を増していきます。
まず、早めに一度受ける
とにかく一回模試を受けてみましょう。中1でも、中2でも早いほどいいです。試験を受けている間にも色々感じることがあるはずですし、結果を見て思うこともあるでしょう。それがあなたの出発点になります。
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定期的に受ける
普段積み重ねている勉強が実力向上につながっているかどうか、定期的にチェックすることは受験勉強を進める中でとても大切。その役割を模試が果たしてくれます。今は順調なのか、それとももっとがんばらないといけないのか、どの教科に力を入れるべきなのか、成績の推移を見て常に勉強の質や量、内容を確認しながら進めば、志望校に着実に近づくことができます。
勉強の成果が出ているかチェックできる。もし成果が出ていないようなら、勉強法を変えよう。
受け方を考えて模試に臨む
模試に慣れてきたら、課題を持って受験するようにしましょう。たとえば、「時間配分をきちんと考えること」、「簡単な問題から解くようにすること」などです。そのように試験の受け方を練習する場という意識を持てば、回を重ねるごとに安定して実力を発揮できるようになります。
模試を目標に勉強する
たとえばある模試を受けて、自分の解けなかった問題があったとしたら、その単元の勉強をし直して次の模試に臨むようにしましょう。このように、模試は漠然とした実力把握だけでなく、課題発見→対策→克服の確認という使い方もできるのです。
入試までは長い道のりだけど、模試なら短期目標にしやすく、成果もはっきりわかる!
受験後に復習する
「模試を受けっ放しにするな」とよく言いますが、これはとても大切なことです。模試を受けたら、まず答え合わせをして予想得点を出してみましょう。そのためには、自分の答えを問題用紙にメモしたり、わからなかった問題やできなかった問題に○をつけておいたりするといいですね。受けた直後は自分がどんな風に解答していったか記憶が新しいので、解答解説を見れば失敗のポイントや抜けていた知識などを「そうだったのか!」と実感を持って理解することができます。できなかった問題の解き直しや、より広い範囲の学び直しをすると効果は倍増します。模試後、塾に行って先生に不明なところを質問するのもおすすめです。
返却資料は徹底的に利用
受験後しばらくすると、模試の採点済み答案と成績分析資料が返却されます。合否判定や3科5科の偏差値、教科別偏差値まではみんな見ると思いますが、それだけではもったいないです。分析資料には、各教科の単元別の結果も載っているはずです。これをしっかりチェックすれば、現時点でできていることとできていないことが細かく判別できるのです。返却答案と照合すれば、自分ができなかった原因がさらに明確になるでしょう。
合否判定では「○○高校80%まであと10点」といった書き方の場合がありますが、これを各教科の単元別分析と結びつけて、「二次関数の問題が出来ていればA判定いけたかな」というように、具体的な合格作戦の立案に利用することもできます。
返却資料や成績分析資料は、隅から隅までチェック!今後の学習スケジュールに落とし込んでいこう。
東京や神奈川などの公立高校や私立高校に対応した模試を受ける
中3になり、ある程度志望校が決まってきたら、志望校に合わせた模試を選んで受けてみましょう。公立高校と私立高校では出題される問題の傾向が異なっています。傾向に合わせた問題を限られた時間で解く練習として模試を活用しましょう。
一喜一憂で終わらせない
目標に向かって真剣に勉強している以上、模試の結果で喜んだり悲しんだりするのは当然のこと。ですが結果に一喜一憂するだけで終わらせては受けた意味がなくなってしまいます。気持ちを整理して、これから何をすべきかを返却資料などをもとに考えましょう。次につなげていくことが大切です。
成績を見ると一喜一憂してしまうのは仕方ない。ただ、模試は入試じゃない。本番までにどうするかを考えることが大切だ!
栄光では模試の活用のしかたを丁寧に指導します
栄光ゼミナールの高校受験指導では、模試は受験生の必須のツールであると考えています。生徒たちの学力推移を正確に把握するため、中1から約1ヶ月半ごとに塾内模試である「統一模試」を実施し、学習内容が定着しているか、苦手教科ができていないかを定期的に確認しています。さらに、模試の結果を分析して志望校合格への学習プランへ反映させます。
また、返却答案と解答解説を教材ととらえ、まずは自己採点をすること、そして正解できなかった問題の解き直しや学び直しをするよう丁寧に指導します。
生徒1人ひとりと向き合い、的確に指導することで次のステップに向かう意欲を引き出していきます。
栄光ゼミナールなら、模試の受験機会を逸してしまうことや、模試の受けっぱなし、結果に一喜一憂して終わってしまうようなことはありません。授業を軸とし、模試を徹底的に活用することで、志望校合格を目指します。
栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。
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