【中学生】家庭学習は何をすればいい?|保護者ができるサポートは?

更新日:2024/04/24

中学生になると、小学生のころとは違い、授業内容は高度に、授業スピードも速くなっていきます。テストの難易度もグッと上がり、そう簡単には高得点をとれなくなります。小学生の頃は得意だった教科が苦手になることも多く、注意が必要です。中学生になってからも高得点をとり続けるためには、学校以外での勉強、家庭学習がこれまで以上に大切になってきます。

とはいえ、毎日の学習習慣がついていなかったり、中学生に必要な勉強法を知らなかったりすると、家庭学習を続けるのはなかなか難しいこと。でも、お子さまがおうちで勉強している様子がないと心配になり、ついつい口出ししてしまうこともありますよね。

今回はそんな保護者の方に、中学生のお子さまにどんな家庭学習が必要なのか、家庭学習を進めさせるためにどのような働きかけが必要なのかをお伝えしていきます。

目次

中学生に必要な家庭学習とは?

小学生のころは、学校の授業を聞いているだけである程度の点数が取れていた、というお子さまもいるかもしれません。ですが、中学生になると学校の授業を聞いているだけでは理解ができないことも多くなります。

そのため、家庭学習が必要になります。基本は、「わからないところをわかるようにする、できるようにすること」です。復習が中心ということですね。わからないところがなくなったら、学校の授業の予習や、先取り学習をしていきましょう。

学校の授業を理解するための家庭学習

家庭学習の1歩目は学校の授業を理解するための勉強です。その日学校で聞いたこと、学んだことを家で復習することで、知識の定着をはかります。学習習慣がないお子さまの場合は、まずは一日15分でもよいので毎日授業の復習をするのがおすすめ。ノートの見直し、授業中に解いた問題やその類題を解くなど、その日に習ったことを思い出せるような内容であればOKです。

定期テスト対策と家庭学習

定期テストは成績に直結します。さらに成績=内申点は高校受験に大きく関わるため、定期テスト対策はとても重要です。中1の最初のころにテスト勉強のリズムが作れれば良いのですが、自分なりのテスト勉強の仕方が見つけられないとどんどん難しくなるテストに対応できなくなります。できるだけ早くテスト前の勉強法を身につけましょう。

高校受験と家庭学習

中3になると高校受験のための勉強が本格化します。受験のための通塾を始めるケースも増えてきます。そして、塾での勉強を最大限活かすためにも家庭学習は大切です。塾で習ったことを自分のものにするためには、家庭での復習・演習が欠かせません。中3までには家庭学習の習慣はもちろん、ある程度まとまった時間集中できる力も身についているとよいですね。

なぜ家庭学習をしないのか

中学生のお子さまが家庭学習をしない・できないのにはいくつかの理由が考えられます。

部活などが忙しく、時間がない

中学生にもなると、ある程度「勉強しなくてはいけない」という意識はあります。ですが、小学生のころより部活や委員会などで忙しく、自由な時間がないお子さまも多いでしょう。

家に帰ってきても疲れていて勉強ができない、という場合は、短時間・すきま時間で勉強する方法を試してみてください。夕飯の前の10分で教科書を読み返してみる、お風呂の後の10分でノートを見直す、寝る前の10分で単語帳に目を通す。これだけで1日30分の勉強ができます。

勉強を習慣化するには、すでに習慣となっている行動とセットにするのがおすすめです。「10分教科書を読んでからお風呂に入る」「歯を磨きながら単語帳を読む」など、生活リズムとセットにし、毎日続けてみましょう。少しずつ勉強のハードルが低くなっていくはずです。

何をすればよいかがわからない

小学生の時は授業を聞いているだけで勉強ができていたお子さまや、宿題以外の勉強をしていなかったお子さまは、自分で勉強の内容を考えて実行するという経験が足りていません。

そうした場合は、まずは学校の宿題を終わらせる、ということを徹底しましょう。宿題や提出物の評価は成績に影響します。宿題が終わったら、宿題に関係している勉強に取り組むとよいでしょう。英単語や古文単語についての宿題であれば、それらが出てくる文章が教科書にあるはずです。それを読んでみたり、訳してみたりすることも家庭学習になります。

最も手を付けやすいのは学校のワークです。宿題になっている単元や、その前後の単元の問題をノートに解いていくだけでも、知識は定着していきます。具体的には、宿題がスラスラ解けているのであれば、類題の演習をしておく、逆に宿題が難しいと感じるのであれば、少し前のページの問題を解き直してみる、などがおすすめです。

ちなみに、ワークはテストまでに3周することが目安と言われています。ノートを上手に活用するようにしてください。1周目はノートに書き込むことで何度もワークを解くことができます。もし学校の決まりで直接ワークに書きこむ必要がある場合は、事前にコピーを取っておくと勉強がしやすいです。

どこがわからないのかがわからない

授業がわからない、宿題がわからない、教科書を読んでもわからない…。そのような場合は、お子さまだけで学習を進めるのは難しいかもしれません。最初にどこでつまずいているのかを探る必要がありますが、そのためには、学んでいる単元とその他の単元の関わり・つながり、などを知っている大人の力が必要になります。

学校の先生はなかなか一人の生徒の成績分析まではしてくれませんので、塾に頼り、どこの単元からさかのぼって勉強すべきなのかを聞いてみてください。

特に個別指導塾であれば、一人ひとりの学力に応じた学習プランを提案してくれます。過去のテストや模試の結果を見せ、お子さまの苦手や、何がつまずきの原因になっているかを分析してくれるような塾だと安心できますね。

家庭学習の促し方

では、実際にお子さまに家庭学習をさせるためにはどうすればよいのでしょうか。

きっと多くの保護者の方が「宿題はやったの?」「勉強しなさい」と言ったことがあるのではないでしょうか。言いたくなくても、勉強する様子がないとつい言ってしまいますよね。
中学生になると反抗期もあり、家族の言葉に反抗するお子さまもいるでしょう。お子さま自身も勉強しなければいけないことが分かっているからこそ、「勉強しなさい」という言葉に反抗したくなるのです。

中学生のお子さまに対しては言葉ではなく環境や心身のサポートによって家庭学習を促すとよいでしょう。

勉強に取り組む理由・将来の選択肢について話す

お子さまが勉強することによって何が得られるのか、ということは、人生の先輩である保護者の方が教えてあげられることの1つです。テストでいい点を取ること、良い高校に入ることによって何が得られるのか、何がお子さまにとってプラスになるのか、お子さまの気持ちも受け止めつつ、お話ししてみてください。
中学生が10年後、20年後を想像するのは難しいこと。そこで保護者の方が、今の勉強や経験がどのように生きるのか、実体験をもってお話しすることで、お子さまも今の勉強がなぜ大切なのかが分かってくるはずです。

勉強しやすい環境を作る

お子さまが勉強しやすい環境はどのような環境でしょうか。お子さまの性格や生活リズムよって「勉強しやすい環境」は異なります。自分の部屋で集中したいのか、それともリビングで勉強したほうがやりやすいのか。帰ってきてすぐに勉強したいのか、朝早くに起きて勉強したいのか。お子さまと相談しながら、できる範囲での環境面のサポートができるとよいでしょう。

塾を探す

お子さまの現状によっては、塾を使うというのも一つの手です。中には家庭学習をサポートしてくれる塾もあります。
保護者の方ではなく、塾の先生が「勉強頑張ろう」と声をかけるほうが素直に聞けるというお子さまも多いのです。また、塾の自習室を使うことで、スマホやテレビ、ゲームなどと離れることができ、勉強に集中できます。
忙しいお子さまが自ら塾を探すというのは少し難しいので、保護者の方が塾の情報収集を行い、お子さまと実際にいくつか体験・見学に行って決めるとよいでしょう。

中学生に必要な塾は?

お子さまの現状に応じて必要な塾は異なります。

家庭学習の習慣がなく、学校の授業内容の理解が難しい場合は、個別指導塾がおすすめです。個別指導塾であれば、お子さまの苦手の原因をしっかり分析し、過去の単元に戻って克服することが可能です。

一方で、学校の授業内容はある程度理解でき、家庭学習の習慣もある場合や、高校受験に向けてしっかり対策していきたいお子さまの場合は、集団指導がおすすめです。集団指導塾の場合は受験に向けたカリキュラムがつくられており、どんどん先の学習を進められるので余裕を持った受験対策が可能です。

どちらの場合でも、塾で勉強したことの復習が必要なので、家庭学習のサポートもある塾が良いでしょう。

こんな家庭学習をしていたら要注意!

きれいすぎるノートづくり

ノートを使って勉強するのは普通ですが、ノートをまとめることに時間をかけすぎているのは少し問題です。内容を覚えることではなく「きれいに書く」ことが目的になっているかもしれません。ノートに書いて覚えるのであれば、その後テストをしてきちんと覚えているのかを確認することが大切です。勉強していることがテストの点数につながっているのか、勉強方針のチェックは定期的に行ってあげるとよいでしょう。

長時間勉強

長い時間勉強することは一見するとよいことに思えますが、人間には集中力が続く限界というものがあります。そのため、長時間勉強しているように見えても、実は全く身についていなかったということもあります。勉強をするうえで目標やスケジュールを考えることは大切ですが、○時間勉強する、という勉強時間だけでなく、何をできるようにするのか、という達成内容まで目標にしているか、ということを確認してあげるとよいでしょう。
勉強とは「できなかったことをできるようにすること」です。短い勉強時間であっても、集中してできるようになればそれでよいのです。達成すべき課題を早く終わらせれば、そのぶん自由時間が増えます。結果的に、効率よく勉強しようという思考になっていくのです。

家庭学習しないお子さまにお悩みなら栄光へ

栄光の個別ビザビではお子さまの答案などから苦手を分析。何ができていて、どこでつまずいているのかを把握したうえで、お子さまに合った学習プランをご提案します。家庭学習についても講師が計画し、進捗をしっかり管理しています。おうちではなかなか集中できないお子さまの場合は、自習室に来るよう声掛けをすることで、学習量を担保できるようにしています。家庭学習でお悩みの方は栄光へご相談ください。

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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