面接試験頻出の質問と回答例【面接対策シリーズ第3回】

更新日:2023/08/22

栄光ゼミナールでは、高校受験で面接が行われる学校を受験する生徒に対し、面接対策を行っています。今回は、その中でも中3の生徒がよく悩むポイントを模範解答例と一緒にご紹介します。

目次

01. よく聞かれる質問一覧と模範解答

1. 高校受験の面接試験でよく聞かれる質問一覧

個人情報受験番号、姓名、生年月日など
学校生活学校名と所在地、クラス担任や校長先生の名前、在学校の特色、学級での係活動と仕事内容、部活動(クラブ活動)、中学校で頑張ったこと、高校に入ってやりたいこと、得意、不得意科目、修学旅行の思い出など
趣味趣味や特技、余暇の使い方、最近読んだ本とその感想など
性格長所と短所、父母から注意を受けること、友達関係
進路志望動機(志望理由)、併願校と合格時の進学校、部活動、将来の夢(目標)
その他最近印象に残ったニュース、通っていた塾について

2. 頻出の質問と模範回答(例)

短所は長所と併せてアピールポイントに!

面接官に「短所を教えてください」と言われて、短所だけを話してしまうのはもったいないことですし、「面接官にだめな人と評価されるのでは」と不安になりますよね。短所は長所と表裏一体であると考え、長所も付け加えて話すようにしましょう。

模擬面接にて…よくある悪い回答例

短所に関する悪い回答例イラスト(1/4)
短所に関する悪い回答例イラスト(2/4)
短所に関する悪い回答例イラスト(3/4)
短所に関する悪い回答例イラスト(4/4)

良い回答例

集中力が続かないところが短所なのですが、3年生になって部屋の整理整頓に気を配るようにしたところ、マンガやゲームが目に入らないと集中力が続くようになりました。また、勉強時間を測ることで、「1時間は集中して勉強して、休憩時間もきちんととる」というように、メリハリをつけられるようになってきました。

中学校で頑張ったこと

悪い回答例

バレーボール部で3年間部活動(クラブ活動)に取り組みました
→これだと面接官に「どんな事を頑張ってどんな結果になったか」が具体的に伝わらなくなってしまいます。

良い回答例

英検に挑戦し、英検3級の資格を取ることができました。また、バレーボール部で3年間部活動(クラブ活動)に取り組み、3年生の時には副部長として部内ミーティングの進行管理を担当、部が団結できるように努力しました。

高校に入ってやりたいこと

悪い回答例

ボランティア活動に取り組みたいです
→具体性が無く、アピールが弱い

良い回答例

ボランティア活動に取り組み、人との接し方・コミュニケーションを学びたいと思います。なぜなら、私は大学に入ってからイギリスに留学して英語を学びたいと思っているため、高校では基本となるコミュニケーション力を身につけたいと考えています。それが将来の夢である通訳者を実現するにあたってとても重要なことだと思うからです。

将来の夢/目標

面接官は、将来の夢そのものを評価するわけではありません。時系列に沿った過去・現在・未来の質問をすることで、その子がどのような価値観を持っているか、夢を実現するための姿勢や意思の強さを評価します。全ての質問の答えに「筋が通っていること」が大切なのです。

悪い回答例

将来の夢に関する悪い回答例イラスト(1/4)
将来の夢に関する悪い回答例イラスト(2/4)
将来の夢に関する悪い回答例イラスト(3/4)
将来の夢に関する悪い回答例イラスト(4/4)

まずは、よく聞かれる質問の答えを考えてみましょう。
しかし、それぞれの質問について、バラバラに答えを考えていくと首尾一貫した答えになりません。一通り答えを作った後で、筋が通らない箇所がないか必ず確認するようにしましょう

02. 志望動機や自己PRの組み立て方

面接でもかなりの確率で聞かれる志望動機(志望理由)や自己PRは、作成する際、生徒が一番悩む(苦手とする)質問です。嘘をついたり、無理やり学校の「求める生徒像」に自分を当てはめようとするとどこかで綻び(ほころび)が出てしまいます。 また、英語教育に力を入れている学校には、「英語教育に興味があるから志望しました」という生徒がたくさんやってくるので、同じような回答になりがちです。このようなことを回避するために、過去の経験・体験をどのように捉えて抜き出すかを考えること=自分自身を振り返る・研究するところから始めましょう。

1. 志望動機・自己PR作成時の注意点

受験する高校の教育理念を調べ、「自分の言葉」として言えるようにしておきましょう。「志望動機」に対して「貴校の教育方針である自主性が良いと感じました」だけでは、面接官の印象には残りません。なぜなら、そうした回答は受験生のほぼ全員が行っているからです。 高倍率の入試の場合、他の多くの生徒と同じことを答えるのではなく、「自分自身の主張/オリジナリティ」をいかに出せるかが問われます。

重要ポイント

  1. 終始一貫した内容である
  2. 必ず具体的なエピソードをつける
  3. 「しっかりやりました」「きちんとできました」など、抽象的な言葉は避ける
  4. 志望校の教育方針・校訓・校長先生の言葉などを「自分の言葉」で語れる
  5. 志望校が「求める生徒像」と自分自身とが、どう合致しているかを考える

模範解答 (*あくまでも一例です)

「私は、中学校で吹奏楽部に所属し、部長を務めていました。コンクールに出場するだけではなく、地域の皆さまに自分たちの演奏を楽しんでもらいたいという思いから、老人ホームでの演奏を部員に提案し、調整を重ねた結果、年3回の演奏会を定期的に開催するまでにこぎつけました。そんな折に貴校のホームページを見ると教育方針に『自主性』と書いてあり、まさしく私が中学校で行ってきたものだと感じました。貴校であれば、私の得意とすることを発揮できると思い、志望しました」

ここに注意!

志望理由で「自主性が良いと感じた」と話したあとで、他の質問で取り上げるエピソードに自主性が感じられないと筋が通りません。

(例)
面接官「部長を務める上で大変だったことは何ですか?」
受験生「部員がなかなか言うことを聞かず、統一方針をとることに苦労しました」
面接官「どのような工夫をして解決しましたか?」
受験生「みんなで話し合いもしたのですが、結局、先生に叱ってもらいました!」

…これだと、面接官に「自分には自主性がある(貴校に相応しい人間ですよ)」と伝えることができません。エピソードのどの部分にフォーカスするかが問われるのです(嘘をついてはいけません)。

例えば、以下のように回答を変えてみるとどうでしょうか。

「こうした困難は自分たちで解決すべきと思ったので、副部長に自分の考えを伝えて共感してもらい、自分と副部長で部員全員から賛否を聞き、対話を重ねました。もちろん先生に頼ることもありましたが、自分たちがどうあるべきかを積極的に考えることができたと思います。」

このようにすると、自分が自主的にどのような行動をとったか・どう解決しようとしたかを伝えることができます。どうしても言えないのであれば、そのエピソードを話してはいけないのです。

ともすると、中学生は話そのものに合わせて答えを作ってきてしまいがちです。頑張ったことや思い入れをベースにするのではなく、必要なエピソードをどう抜き出すかが重要なのですね。

2. 第三者にチェックしてもらう

一番悩む質問がゆえに解答を作っていても不安になることもあるでしょう。そんな時は第三者に解答を見てもらうことで、自分では気がつかなかった発見ができることがあります。
栄光ゼミナールでは、生徒の作った解答のチェックを行っています。普段の授業が少人数なため生徒1人ひとりと接する時間が長く各々の性格も把握することができ、良いところを最大限に引き出すアドバイスをすることができます。学力検査での学力向上はもちろんですが、面接やグループディスカッションなど、1人ひとりの志望校に合わせた対策も行っています。受験で不安に感じることがあれば、ぜひ一度お問い合わせください。

03. 回答時間について

緊張すると頭が真っ白になり、同じことを何度もくり返し、だらだらと話してしまった!という経験はありませんか?本番当日にこういうことが起きないように、練習をして慣れておく方が良いのです。一人10分間の面接試験で5問質問されるとしましょう。最初の質問に5分もかけてしまったら、あとの4問は残りの5分間で全て回答せねばなりません。 せっかく用意してきた自己PRや志望動機が満足に話せなくなる可能性もあるのです。面接官に自分の主張を全て届けるためにも、回答時間には要注意です!

なお、「3分以内でお答えください」など回答時間が決められている場合には、短すぎても長すぎてもいけません。作文は指定文字数の8割~9割程度という目安がありますが、面接の回答時間も同じです。3分と指定されたら2分半以上は話すように心がけましょう。

高校受験対策は栄光にお任せください

栄光の高校受験対策では各都道府県によって異なる公立高校入試制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。また、家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容を提案。さらに模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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