内申書とは?内申が高校入試でどう活用されるのか知っておこう!

更新日:2024/04/15

内申書や内申点という言葉、聞いたことがあるかな?

内申点は学校の成績のことですよね。
高校受験で必要になる...

そう、そのとおり。内申書(調査書)は通っている中学校の成績が記載された書類で高校入試で合格・不合格を決める重要な判定資料の1つになる。

でも、まだ僕は中2だから、中3になってから頑張ればいいかなって...

あまい!
都道府県によっては3年間の成績が記載される場合もあるんだ!
実際に神奈川県は中2と中3、埼玉県は中1~中3の内申点が入試に関係してくるよ。

知らなかった!ちなみに内申書って9教科の成績のほかにどんなことが載ってるんですか?

成績以外にも部活などの課外活動を含めて、どんな中学校生活を送ってきたかが記載される。
生徒会や行事で活躍すれば、それもちゃんと書かれるよ。
名前は知っているけれど、実際どんなものかを知っている人は少ない内申書。
今回は内申書にはどんな内容が書かれているのかを詳しく見ていこう。

知っておきたい内申書のすべて

今回のテーマは、「内申」です。
内申書や内申点、調査書とも呼ばれているがそれぞれの単語がどう違うか説明できる人は多くありません。しかも、内申書の記載事項や高校入試での活用の仕方は都道府県によって違います。
普段の学校生活が高校進学にどうつながっているのか、どうしたら内申点があがるのか理解しておきましょう

目次

通知表と内申書(調査書)は違う?

そもそも内申書ってなんだろう?という人も多いと思います。
通知表と内申書はどのように違うのか?など、用語を1つひとつ確認していきましょう。

通知表とは

学期ごと学業成績等が記載された書類のことです。通信簿、成績表ともいいます。教科別の評定観点別評価のほかに、担任の先生が文章で記載する「所見欄」などもあります。各学年の最後(三学期または後期)の通知表の内容は、一年間を通した評価となります。

内申書(調査書)とは

受験生1人ひとりの中学の成績や学校生活をまとめたものです。中学校の先生が作成して、受験する高校に提出します。合否判定の資料の1つとして使われます。
よく通知表と勘違いされますが、大きな違いは学業成績の記載の仕方です。通知表は学期ごとの学業成績が記載されますが、内申書は学年ごとの学業成績(通知表の三学期または後期)が記載されます。

評定とは

評定とは、内申書に記載されている各教科の5段階評価のこと。

内申書に記載される事項で中心となるのは、なんといっても評定と呼ばれる教科ごとの成績です。学期ごとにつけられる成績は内申書にどうまとめられるのかみてみましょう。
3学期制でも2期制でも、年度末の3月に受け取る成績表がその学年の成績として内申書に書き込まれることになります。ただし、受験学年である中3は学年末の成績では入試に間に合わないので、間に合うところまでの成績が入試用に確定されて内申書に記載されます。3学期制の場合だと2学期の成績、2学期制の場合だと後期の中間テストまでで入試用の成績が内申点としてつくことになります。

内申点(調査書点・調査書素点)とは

内申書(調査書)に記載される成績のことで、評定を使って計算がされた数字です。例えば、東京都では実技4教科は2倍にするなど、各都道府県が定める計算方法で計算された値を指しますが、評定と内申点が同じ意味で用いられることもあります。
調査書点、調査書素点ともいいます。

内申書に記載される成績(内申点)

3学期制の場合

1年生1学期2学期3学期
(年度末)
2年生1学期2学期3学期
(年度末)
3年生1学期2学期3学期(年度末)

2学期制の場合

1年生前期 後期
(年度末)
2年生前期 後期
(年度末)
3年生前期後期
(中間まで)
後期
(年度末)

内申点がどのタイミングで記載されているのか、わかりましたか? 要注意なのは、都道府県によって内申点が掲載される学年は異なるということ。地域によっては中1の内申から利用されることがあるので、早いうちに自分の住んでいる都道府県は、どの学年の内申が必要なのかを確認しておきましょう。東京・神奈川・千葉・埼玉の学年は以下の通りです。関東の1都3県だけでも、かなり違うことがわかりますね。

都道府県によって違う内申点の記載学年

東京都神奈川県千葉県埼玉県
中3中2・中3中1・中2・中3中1・中2・中3

注意!

ここまで読んで、内申書に記載される中1・中2の3学期や、中3の2学期だけ勉強すればいいんだと思った人がいるかもしれませんが、それは間違いです。学年末の成績はその学年全体の評価だから、その時だけがんばっても上がりません。1学期(前期)から地道にやっていくことが大切です。
また、軽視しがちな実技4教科に関しても全て記載されます。東京都では実技4教科の評定を2倍にして計算するなど、実技4教科の評価に配慮する都道府県があるので注意が必要です。

内申点が低い人は即行動!

内申点は高校受験にとってかなり大切な存在。しかし、過去の成績は変えられません。内申点が低い人は、これからの成績をあげるため、気がついた今が行動を始めるタイミングです!
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なぜ高校受験は内申書が大切なの?

高校受験では、学力検査の結果と内申書の成績が合算され合否が判定されます。学力検査だけでなく、内申書も合否判定に利用される理由は、中学校での日々の学習成果も考慮して評価するという考え方だからです。
内申点が高いほど、一発本番の学力検査のアドバンテージとなり、精神的な余裕が生まれます。普段の努力を評価してくれるのが内申書というわけです。ただし、利用される内申点は都道府県により違いがあり、東京都は中3のみですが、神奈川県は中2・中3の2年間、埼玉県と千葉県は中1・中2・中3の3年間の成績が対象となります。普段からきちんとした態度で授業や定期テストに臨みましょう。
また、入試で評価の対象となる内申点は、対象学年、重視される教科、内申点と学力検査の配分比率など、学校によってさまざまですが、偏差値が高い学校ほど学力検査の点数を重視する傾向がありますので、内申点が高くても学力検査対策を怠ることはできません。学力検査の対策も並行して行うことが大切です。

内申書(調査書)に記載される内容

内申書は、あなたの中学校生活を1枚の紙に数字や言葉でまとめて表したものです。では、何が書かれているのでしょうか。

千葉県の内申書(調査書)の見本を参考に、各都県の記載内容を確認してみましょう。
内申書(調査書)には主に次のような欄があります。

①名前等の基本情報

名前や性別などの基本情報が記載されます。

②各教科の学習の記録

ここには、評定(=各教科の5段階評価)が記載されます
東京都と神奈川県の場合、観点別評価も併せて記載されます。観点別評価は、各教科について「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」という観点からあなたの達成度をABCの3段階で評価するものです。

③学習の時間の記録(欠席日数)

欠席日数と欠席理由が記載されます。神奈川県の調査書には欄がありませんが、総合所見欄でそういう点も評価される可能性があるため油断してはいけません。やむを得ない理由のない欠席や遅刻は避けましょう。私立高校の推薦入試では欠席日数が多いと出願できないこともありますよ。

④総合所見・行動の記録・特別活動等の記録

内容は主に3つあります。

●学級・生徒会・学校行事・部活動等について

所属や役職、活動内容などが記載されます。

●行動の記録

中学校生活の様子が記載されます。千葉県の場合「行動の記録」欄は〇か/の記号による2段階評価となります(空欄はなし)。東京都・神奈川県・埼玉県の場合は記号ではなく、短い文章で書きこまれます。

●総合所見

中学校生活全体について、先生の言葉で本人を評価する欄です。

以上、見てきたように、内申書でいちばん大切なのは成績ですが、それ以外の課外活動や普段の学校生活もしっかりと記載されることは押さえておきましょう。

部活動や生徒会活動は内申点に影響するのか?

内申書のもう一つのポイント、部活動や生徒会活動についてはどう考えればいいのでしょうか。

中学での部活や生徒会などの委員会活動、ボランティアなどの記載事項の扱いは自治体によってかなり異なります。例えば神奈川県では評定でわかる学力以外のことは特色検査で確認する方針のため、公立高校入試にはほとんど関係がありません。一方、千葉県や埼玉県では、特別活動の記録などを点数化したり、あるいは参考としたりする形で合否判定資料の一部として使われます。ただし、その場合でも、学力検査や内申点などメインの合否判定資料に比べれば小さな扱いとなります。 そのため、スポーツや文化活動そのものの評価で進学をめざす人以外は、あくまで自分のやりたいことや興味の方向に沿って活動し、その結果が自然に評価されれば幸運だと考える方がいいでしょう。 逆に、中学校生活のなかで欠席日数が多い場合は検討対象になることもあるので、公立高校志望の人も私立高校志望の人も、そういったマイナスをなるべく作らないことは大切だと言えます。

高校入試でどう使われるか

内申書は高校入試の出願書類の1つとして、重要な合否判定資料となります。
どのように使われるかを確認してみましょう。

内申書(調査書)

内申書に記載されている各学年の5段階9教科の評定合計(各45点満点)を素点という。

各都県のルールで評定を計算する

内申書は各都道府県の考え方によって、素点を合否判定用に換算する。その結果出た数値を(換算)内申点という。各高校が換算方法を決定する自治体もある。東京・神奈川・千葉・埼玉の内申点の計算方法は各都県のページで解説しているので確認しよう。

合否判定に活用

当日の学力検査・面接等と内申点を一定の比率で合否判定に用いる。比率は高校別に異なる場合もある。

その他記載事項の扱い

特別活動やボランティア活動は、役職の経験や目立つ成果を中心に、参考とされる場合もある。

※この部分は自治体によって方法がさまざまなので、自分が住んでいるところのやり方を確認しよう

ワンポイントアドバイス

換算内申点について

受験の時はよく「換算内申」という言葉も使われます。調査書素点をもとに、[各都道府県が定めた内申点の点数化の方法に従って計算された結果の数値]のことを言うので覚えておきましょう。

内申点を上げる3つのポイント

最初に見たように、内申書は学期ごと、学年ごとの成績の積み重ねを1枚の書類にまとめたものです。そのため、学期ごとの成績を上げることが内申点のアップにつながります。では、成績を上げるにはどうしたらよいのでしょう。

①定期テストの点数
②課題の提出状況
③授業態度・学習態度

内申点を決める各教科の成績は、大きくこの3つの要素で決まります。①の定期テストでよい成績を収めることが成績アップの最大の条件です。当然、ここがいちばん大事なのですが、②③を侮ってはいけません。中間や期末テストで高得点を取っていても、提出物や授業態度の評価が良くないと、成績を下げられてしまうこともあります。せっかく頑張って勉強しても、これでは底の抜けたバケツで水を汲むようなものです。各教科の宿題やレポート、作品などの課題は、必ず提出期限内に、きちんとしたものを出すようにしましょう。この基本を守れば②は大丈夫です。③で大事なのは、授業をちゃんと聞く、授業に参加すること。教室で先生の話をしっかり聞いて授業に取り組んでいれば、悪く評価されることはあり得ないはず。 また、実技教科は上手下手よりもまじめに取り組むことが大切です。一生懸命取り組む姿を評価してくれますよ。

内申点が低くても諦めない!内申書対策は栄光ゼミナールにお任せください。

公立高校入試は、当日の学力検査と内申書(調査書)の内容によって合否が決まります。学力検査と内申点(調査書点)の比率は都道府県によって異なりますが、近年は上位校になるほど学力検査を重視する傾向があり、学期ごとに好成績を確保しつつ、5教科の実力をしっかりと磨いていくことが志望校合格につながります。
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